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コラム

【精神科で働く看護師について】精神科の病棟の種類とは

精神科の病棟の種類とは

入院設備のある精神科の病院には、いくつか種類があります。精神科病棟の違いを今回はご紹介いたします。
精神科の病棟の種類とは

開放病棟

病棟の出入り口が解放されていて、日中は施錠をはずし病状に応じて患者さんが自由に病棟の外に出ることができる状態にあるのが解放病棟です。出入口が常時解放されている場合と、時間が限られている場合とがあり、8時間以上解放されているものが解放病棟となります。施錠されない時間がおおむね8時間未満であるが常時施錠でない病棟と閉鎖病棟を区別する時、準開放病棟という呼称を用いる場合もございます。対象は全ての精神疾患で、統合失調症・気分障害・適応障害・パーソナリティ障害・依存症、または急性期や慢性期などで閉鎖処遇を必要としている患者様になりますが、開放病棟は任意入院の患者さんのみを受け入れていて、軽度な症状の方や回復期の患者さんが多い印象です。
開放病棟

閉鎖病棟

病棟の出入り口に鍵がかかる病棟です。部屋に鍵がかかるわけではありませんが、出入り口が施錠されていますから、病棟から外に自由に出ることはできません。あくまで、精神疾患が原因で行動が影響されてしまう患者さんや、本人に病気の自覚がなくて逃げ出してしまうなど開放病棟では治療が成立しない患者さんが入院する病棟です。ただ閉鎖病棟という言葉を聞くと、刑務所の独居房や雑居房のイメージを思い浮かべがちでが、病室にずっと閉じ込められていたり、常に拘束されて身動きができないというわけではありません。職員がカギを管理し、患者さんの出入りを制限していますが、病棟内の移動は自由です。病状によってさらに行動を制限しないといけない場合がありますが一方で病状に応じ主治医の許可のもと院外散歩も可能な場合もございます。
閉鎖病棟

急性期病棟

精神症状が悪化した急性期の集中的な治療が必要な精神障害者の方々が入院される病棟です。おもに、統合失調症や気分障害(うつ病や躁うつ病など)、認知症のBPSD(徘徊・不潔行為・介護抵抗・暴力行為・盗食などの症状)の激しい方が入院患者様の多数を占めます。その上で入院のきっかけとなった症状の治療と、退院後の生活環境やサポート体制を調整し、退院へとつなげています。
急性期病棟

慢性期病棟

症状の回復に時間を要する方や、再燃を繰り返す慢性期の方が入院しています。作業療法や行動療法など、症状や生活能力に合わせたケア治療が行われております。慢性期には感情鈍麻、意欲低下、思路の障害が残存し、現実生活への適応が不完全になります。周囲の介助があれば家庭生活や社会生活が送れる状況にもあり、種々の生活支援、種々のリハビリテーションが必要となります。
慢性期病棟

まとめ

精神科の病棟環境は治療の経過を左右する最も重要な要素です。そのため、精神科の病棟は目的によって疾患別または治療目的別に分けられ、患者さんの状態に適した環境で治療が行われるようになっています。
まとめ
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