【高知県含めた医療情勢について】デイサービスは倒産が一番増えている？過去最多！

昨年から続いている新型コロナウイルス感染症の影響により、企業の倒産が相次いでおり今回は、2022年のデータをもとにした倒産事情についてご説明をさせて頂きます。

2022年の東京商工リサーチ調査によると、長引くコロナ禍や物価高なども影響し、「老人福祉・介護事業」倒産は最多の143件（前年比76.5％増）を記録しました。

種類内訳は、下記の通りとなります。
1位「通所・短期入所」（デイサービスなど）63件
2位「訪問介護」40件
3位「有料老人ホーム」11件
4位「その他」10件

特にデイサービスなどの通所型施設での倒産が多く63件と（前年17件）急増しております。

参考：株式会社東京商工リサーチ
https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20230111_1.html

光熱費や食材などの価格上昇に歯止めが利かない。介護施設での人材不足など経営悪化やコロナ関連での影響は大きく、支援の縮小や食事や入浴の介助での三密状態が避けられないことなど利用控えの影響が重なったことが大きな要因となっているものとみられています。

2023年以降徐々に回復傾向があるといえど、利用者離れなども理由もあり回復まで事業を継続していくことが難しい事業所も引き続き厳しい状況が続く可能性もありえそうです。

2022年の従業員別での統計データでも、従業員が10人未満が8割超と小規模事業者が大半を占めております。もちろん負債額別でも、１億円未満の小規模事業者が約8割となり、大手会社に比べてより、運営維持が難しいと思われます。

地区別の倒産件数は、下記の通りです。

全国9地区のうち、
1位関東58件（前年24件）
2位近畿25件（同23件）
3位中部19件（同8件）
4位九州18件（同11件）
5位中国8件（同3件）
6位海道5件（同3件）
7位北陸4件（同1件）
8位東北・四国各3件（同各4件）

比較的、四国や高知県ではまだまだ安心では？と思われるかもしれませんがデイサービスなどの通所・短期入所介護事業では大手企業との利用者の奪い合いが激しく、そのことも倒産件数の増加に拍車をかける一因となったりします。

現在はデイサービス一つにしてもカジノ型デイサービスであったり、機能訓練でもほとんどジムのようなデイサービスであったりと通所施設の利用のあり方も変化しており県外からの大手介入も増加傾向にございます。

その他、デイサービス含め、利用者人数が少ないと運営を維持することは厳しい状況も考えられますし、資産体力がない事業所は、倒産となる場合もございますので転職の際には慎重な見極めが大切となります。

コロナ禍により「老人福祉・介護事業」倒産も増えているということを皆様へお伝えさせて頂きました。小規模事業者の格差が拡大すると、2023年の介護事業者の倒産は増勢がさらに強まる可能性が高いことは想定される為、今後もますます倒産になる介護施設も増えてくる可能性もございます。

そのような危険性もあることを含め、転職の際は条件面だけではなく、働く場所での運営状況なども把握しておくことに越したことはないと言えるのではないでしょうか。

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