【看護師の転職に役立つ情報をお届け】医療・介護業界の労働組合とは？

医療・介護業界は、人々の生命や健康に関わる重要な業界であり、労働条件が厳しく、ストレスが大きいとされています。もちろんそんな医療・介護業界にも労働組合が存在します。今回はそんな労働組合についてご説明していきます。

労働組合とは、労働者の権利や福利厚生の向上を目的に、同じ職場や業種に属する労働者の結束を強め、彼らの利益を代表する団体のことを指します。労働組合は、ストライキやデモなどの直接行動を通じて労使交渉を行い、労働者の要求を実現させることがあります。また、労働法や労働市場の規制によって定期的に開催される労働交渉に参加することがあります。労働組合には、企業別・業種別・全国的なものなど、さまざまな形態があります。

労働組合は、様々な活動を行っています。以下は、その一例です。

1. 労働条件の改善
労働時間の短縮や休暇制度の導入、労働環境の改善など、労働者の労働条件を改善するために交渉を行います。

2. 賃金の交渉・支援
会社との賃金交渉を行い、労働者の賃金の向上を目指します。また、賃金の不払いや未払い残業代などのトラブルが発生した場合には、労働者の支援も行います。

3. 労働者教育
労働法や労働組合の役割など、労働者の権利や労働条件についての教育を行います。

4. 社会運動
社会的テーマについての取り組みや、政治的な運動を行って、社会全体の福祉や労働環境の改善を目指します。

5. 団体交渉の参加
企業との交渉を行う団体交渉に参加し、労働者の代表として労働条件の改善に取り組みます。

6. 一般労働者の支援
企業に勤める労働者だけでなく、非正規雇用の労働者や、派遣社員などの一般労働者の支援も行います。

労働組合に入るためには、まず自分が所属する業界や職種にどのような労働組合があるか調べます。その組合が自分の目的や考え方に合致するかを確認し、入会手続きをします。

具体的な手続きは、労働組合のWebサイトや窓口で申し込みをする場合があります。入会の際には、組合費の支払いが必要となる場合があります。また、入会にあたっては組合員としての義務があるため、注意が必要です。自分にとって適切な労働組合に入会することで、自分自身や同僚の労働条件改善、社会の公正や正義を追求していくことができます。

代表的な医療・介護業界の労働組合としては、以下のものが挙げられます。

1. 日本看護協会（日本看護協働組合連合会）
看護職に特化した労働組合であり、看護師の地位向上や待遇改善、労働環境の改善を目的としています。

2. 日本医師会
医師の職能向上や医療現場の改善、患者の権利擁護などを目的とし、医師の労働条件にも関心を持っています。

3. 全日本国民医連（全国民医連労働組合連合会）
医療従事者全体の福祉向上を目的とする連合組織であり、医師から看護師、医療事務員、介護職員など、幅広い職種が参加しています。

4. 日本医療福祉生活協同組合連合会
医療・福祉現場における労働者の権利擁護、待遇改善などを目的とした組織です。認可保育園・託児所の運営や、保育士・介護福祉士の育成・研修なども行っています。

これらの労働組合は、業界内の問題に取り組むとともに、労働者の権利の擁護や職場環境の改善に取り組んでおります。

労働組合の役割は、職場の福利厚生や労働環境の改善を求めるために活動を行っています。具体的には、残業時間の短縮、休暇制度の拡充、給与のアップなどを求め、交渉を行うことが挙げられます。また、職場内のトラブルなどにも対応することがあります。労働組合によって活動内容が異なるため、所属する労働組合をよく調べて選ぶことが大切です。