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【看護師の転職に役立つ情報をお届け】医療介護業界で働く上で、看護師人員配置基準や常勤換算について

医療介護業界で働く上で、看護師人員配置基準や常勤換算について

人員配置基準とは、医療・介護施設において、安全に適切なサービスが提供できるように、必要なスタッフの人数や職種別の配置基準を定めたものです。この人員配置基準に基づいて、スタッフの配置を行います。一方で、常勤換算は、スタッフの勤務時間を週40時間、月160時間、年間1,920時間という基準で換算したものです。スタッフの年間勤務時間数を把握するために用いられます。人員配置基準を最低限満たすことがサービスの質の向上が期待できると言っても過言ではありません。
そんな皆様へ今回は、医療介護業界で働く上で、人員配置基準や常勤換算についてご説明致します。
医療介護業界で働く上で、看護師人員配置基準や常勤換算について

看護師の人員配置基準について

医療介護業界での、一般的な看護師人員配置基準については下記の通りです。

■病院(一般病棟)
- 看護師:3人に1人(1看護師あたり3人まで)

■介護療養型医療施設
 - 入居者6人につき1人以上

■有料老人ホーム
 - 入居者30人以下の場合は1人以上(常勤スタッフ)
 - 50人増えるごとに1人追加

■特別養護老人ホーム
・看護師:介護職の比率が3:1になるよう配置する

■デイサービス
 - 利用定員が10名以下は介護職or看護師が1人以上
 - 利用定員が10名以上は看護師(専任)が1人以上

特別養護老人ホームの場合、介護職員と看護職員の比率が3:1であり、入居者が50名の介護施設の場合は、17名の職員が必要な為、15介護士・2名看護師の割合となります。この計算による最低基準の人員配置に加え、各施設ではさらに多く配置している場合や下回っている施設もございます。
人員配置基準は、厚生労働省の定める基準に基づいて設定されています。そのため、まずは厚生労働省のホームページにアクセスして、適用される職種や施設についての基準を確認することが大切です。しかしながら、実際の施設や地域によっては、こうした一般的な基準から外れた人員配置がなされている場合があります。施設の規模、病院の診療科目、地域の介護需要など、様々な要素が高密度に相互作用する中で、人員配置が決まっていくためです。また、医療や介護の専門性が必要とされる場合には、必要な職員の数がより多くなることがあります。

常勤換算の計算方法事例とは

例えば、1週間の勤務時間が30時間だった場合、常勤換算は以下のようになります。
・週40時間 ÷ 週間労働時間30時間 × 100 = 約75%
つまり、この場合は、週40時間換算であれば常勤換算は約75%ということになります。

また、1か月の勤務時間が160時間だった場合の常勤換算の計算方法は以下のとおりです。
・月160時間 ÷ 週40時間 × 100÷4 = 100%
つまり、週40時間換算であれば、1か月の勤務時間が160時間の場合、常勤換算は100%となります。

人員配置基準と常勤換算について理解するメリット

人員配置基準や常勤換算を理解することで、以下のようなメリットがあります。

1. 適正な人員配置が可能となり、安心・安全な医療・介護サービスが提供される
2. 看護・介護スタッフの負担削減が実現可能(働環境改善や残業時間削減など)
3. 給与や労働時間の管理・調整が適切に行われる
4. スタッフのキャリアアップやスキルアップに繋がる
5. 業界内でのスタッフの移動・異動が容易になる(常勤換算によって異なる施設間の勤務条件を比較しやすくなるため)

人員配置基準に適合しない場合は、適切なサービスを提供できず、利用者の安全を脅かす可能性があり、重ねて行政処分が科される場合があるので注意しましょう。もし行政処分となってしまうと、減算、指定取り消し、全部効力停止、一部効力停止に適用する場合がございます。

将来的に人員配置基準などは見直しが行われている?

人員配置基準の見直しは定期的に検討されています。施設の規模や介護度によって必要な人員数に適切な見直しが必要です。厚生労働省は、これらの見直しについて、専門家による意見収集やアンケート調査を実施しています。また、介護保険制度改正に伴い、介護報酬の見直しに加えて、人員配置基準の見直しも含まれることがあります。
IoTやAI人工知能、ロボットなどの技術を活用することで、介護・看護サービスの効率化が進んでいます。今後も技術の進化により、より効率的かつ高品質なサービスを提供できるようになる為、人員配置の在り方にも変化が生じてくると考えられます。
将来的に人員配置基準などは見直しが行われている?

まとめ

医療施設や介護施設で働く際には、自分が担当する業務に対して必要な人員数や、同僚たちとの役割分担に関する常勤換算を理解しておくと、業務がスムーズに進められる場合があります。医療介護業界で働く上で、人員配置基準や常勤換算について他人事と思わず、理解しておくことが重要です。
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